土地の評価は路線価×土地の面積で求めるケースが多いですが、土地の面積(=地積)はどのように計算するのでしょうか?
法律上は、『実際の面積による』とされています。では、『実際の面積』とは?
一般的には土地の登記簿謄本に記載されている『登記地積』を使用しますが、これが『実際の面積』とイコールとは限りません。特に田・畑の農地は、いわゆる『縄延び』しているところが多く存在しています。昔は田・畑の面積で年貢が決まりました。実際よりも長めに目盛りをうった縄を使って面積を測量したことに由来しています。実際には110cmのところに100cmの目盛りを打てば、120㎡の土地が100㎡の土地として記録されます。私の経験では1~2割の縄伸びは当たり前、中には登記が500㎡なのに実測が1,000㎡というのもありました。
そこで税理士は必ず『実測』します。『実測』といっても測量機器を使ってて正確に測量する技術は税理士にはありません。メジャーを当てるだけの簡単な測量です。また、地図や航空写真を利用した机上の測量も認められています。なので相続専門の税理士の車には必ずメジャーや(いわゆる)『コロコロ』が、トランクに入っています。